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2020.3.9ブログ

【代表 城コラム】vol.16 国際女性デーに考える、男女の意識差について

こんにちは。
3月8日は「国際女性デー」イタリアではミモザの日といわれ、女性が政治・社会において平等に参加できるよう、国際連合が1975年に制定されました。日本でも年々認知度が上がってきて、各地でイベントが行われたり、国際女性デーに合わせた記事なども目にするようになってきました。
しかし、先日発表されたジェンダーギャップ指数は世界115位。なかでも女性管理職割合は131%と非常に低い状況が続いています。

女性のライフキャリア支援を生業にしてきて10年。近年では女性活躍推進をテーマにした講座や、両立支援のセミナーで話す機会を多くいただいておりますが、埋まらない深い溝(ギャップ)が男女における無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)です。

3月8日の朝日新聞1面に出ていた調査では、女性取締役・監査役の女性比率ゼロ%の大手11企業からの回答で、「どんな条件が整えば女性役員が誕生しやすくなるかときた質問に対し」最も多かった回答が「女性社員の昇進意欲の向上」だったとのこと。

管理職に女性がいない理由が「女性の意識の問題」と、男性たちが認識していることがこの調査から明らかになったと思います。
しかし、本当に女性たちは昇進したくない気持ちなのでしょうか。

とあるデータでは、新卒1~2年目の女性社員に調査をしたとろ昇進意欲が非常に高い一方、経験年数が増えてくると、自社での昇進への意欲が低下しているというデータが出ています。

このことからも入社間もないころは、昇進意欲もある女性社員たちが、年々会社での経験を積み、自社でのキャリアを考えたときに、昇進することを阻む何かがあることは明確です。意欲が低下する何かがあるから、女性は昇進したくないという気持ちになるのではないでしょうか。
私は、ここの意識のギャップを埋めていかない限り、女性が組織の中核として担っていくことが難しいと考えています。

今、日本は大きな転換期を迎えています。既存のサービス、商品では世界で戦えず、大手企業も含めオープンイノベーションと称し、自社内で生まれない新規事業を外に求め、あちらこちらでピッチと言われるイベントを開き、新規事業としての出資先を探しています。

いつも同質の人間同士が会議室で行われる議論に新しいイノベーションは生まれるのでしょうか。

エスキャリア・ライフエージェンシーでは、子どもの自信力を育む両立支援サービス「エスキッチン」や、「子育て×働く」にチームで取り組む令和時代のワーキングペアレンツのライフ&キャリアデザインを実践的に行う「両立チーム育児ラボ」を主宰しています。
こういった男性と女性意識の差から生まれる課題を解決すべく、男性管理職にセミナーも実施しておりますが、まだまだ意識の差は根深い課題だと感じています。
今後ともこれら課題を解決していくソーシャルベンチャーとして、活動していく所存です。

株式会社エスキャリア・ライフエージェンシー 
代表取締役 城 梨沙