こんにちは。
エスキッチン食育サポーターの淵江公美子です。
皆さまは、「子どもの頃に苦手だったピーマンが、大人になったら食べられるようになった。」という経験はありませんか?
子どもの味覚は、遺伝によって生まれつき決まっているのではなく、学習によって習得していきます。
ピーマンが食べられるようになった経験も学習によるものです。
今回は、子どもの味覚を育てる方法についてお話していきます。
味には、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の5つがあり、それぞれに以下のような役割があります。
「甘味」…身体のエネルギーになる。
「塩味」…体液のバランスを整える役割がある。
「酸味」…腐敗物を知らせる。
「苦味」…毒を知らせる。
「旨味」…身体に必要なたんぱく質を知らせる。
この5つの味を識別する味覚を育てていくためには、幼少期に様々な食の経験をさせてあげることが大切です。
そこで、味覚を育てる具体例を5つご紹介いたします。
①味付けを薄味にする。
味付けが濃いと、食材本来の甘味や苦味、酸味などを感じにくくなります。
子ども用の味付けは大人が美味しいと思う2/3程度の味付けに留めるのが理想的です。
②調理法を工夫する。
同じ食材でも、「煮る」「焼く」「蒸す」「揚げる」「茹でる」などの調理法によって味が微妙に異なります。子どもは味に敏感なので、この違いを感じとってくれるはずです。
③切り方を工夫する。
食材は切り方によって食感が大きく異なります。
例えば、焼き芋はホクホクとした食感ですが、細く千切りにして焼くと異なる食感になります。
④食事を楽しいものだと認識してもらう。
「家族で一緒に食べる食事=楽しいもの」だと認識出来れば、子どもの食べる意欲が沸き、子どもの味覚形成に役立ちます。
⑤様々な食材を食卓に並べる。
子どもは初めて食べる食材に警戒心を持っています。
この警戒心が子どもの「食わず嫌い」の原因となると言われています。
警戒心を取り除くためには、苦手な食材や初めて食べる食材を食卓に並べることが必要です。
初めは警戒して食べられなくても、徐々に警戒心が解けて食べられようになっていくはずです。
子どもの好き嫌いについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみて下さい。↓
・子どもの好き嫌いは何歳から?苦手になる理由&克服法も紹介
https://iko-yo.net/articles/4098
エスキッチンでは、お子様の味覚を育てるために様々な工夫を行っています。
先日、エスキッチンのお手伝いプランでお子様と一緒にお出汁をとってお味噌汁を作りました。
味付けをする前にお出汁だけで味見をしてもらい、「旨味」の美味しさを実際に体験して貰いました。
食材そのものの美味しさを感じることで、味覚の発達が促されていきます。
お味噌汁作りの様子はこちらをご覧下さい。↓
【ご利用家庭紹介Vol.37】子どもの味覚を育むお味噌汁作りにチャレンジ
https://es-lifeagency.co.jp/blog/2018/09/30/1341/
その他にも、エスキッチンでは旬の食材を取り入れた料理や、
様々な調理法を組み合わせた献立をご提案するようにしており、お子様の味覚を育てる工夫を行っております。
幼少期の味覚形成は、大人になってからの嗜好にも繋がるとても大切なものです。
少しでもお子様の大切な味覚形成のお手伝いが出来れば幸いです。
お子様の成長過程の中で、偏食や味覚形成等についてご不安なことがございましたら、
食育サポーターまでお気軽にご相談下さいませ。
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