昨日は国際女性デー。国際女性デーとは、1904年3月8日にアメリカで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことがきっかけで、1910年にコペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」日と提唱したことから、同年「国際女性デー」と制定された日だそうです。
国際女性デーに因んで、エスキャリア・ライフエージェンシーとして、これから実現したいことをお伝えしたいと思います。
◆柔軟な働き方、多様な生き方が選択できる社会に
先日、久しぶりに再会した友人とランチをしました。
彼女との出会いは7年前。私が結婚しオーストラリアに住んでいた時、彼女は大学の交換留学生でした。当時大学生だった彼女も、今では働く女性となり、年齢も20代後半。ちょうど結婚3年目を迎え、これからのキャリアのこと、子どもを持ちたいことなど、色々な話をしました。
大学を卒業後、外資系金融会社に勤め、その後ベンチャー企業の立ち上げで、営業、人事、広報など、あらゆる仕事をこなし、力をつけた彼女。
彼女もふと、30代を目の前に、このままこの企業で勤めていたら、子どもを産むタイミングがない・・と思い、今回転職をすることになったと話をしてくれました。
彼女は、一社目の外資系金融会社からずっと年収を下げた転職をしてきたとのこと。誰もが知っている有名大学卒で語学力も堪能な彼女は、ずっと経歴が傷つくことが怖いと思っていたけれど、自分にとって働く意味がそこではないと振り切れたとき、本当に大切にしたいものに気づけたそう。
次に転職する会社は、まだ小規模なベンチャーだけど、パラレルキャリアを推奨しており、役員をはじめ、別の事業を自分で手掛けている人たちの集団。彼女も30代を目前に、子どもを持ちながらも、自分らしく働ける環境を探し、今の転職先に出会ったそうです。そこで、子どもを産んで、自分もパラレルキャリアで、働く場所も時間も自分で選び、様々な仕事をしていきたいと、次の夢を聞かせてくれました。
これから私達は30年以上働いていくことになります。今、企業の副業規制や、勤務形態の柔軟性など、少しずつですが、社会の流れは変わってきています。今後、益々柔軟な働き方や、多様な生き方を若い世代が選択していく時代になるだろうなと、そして、企業も柔軟な働き方や、多様な価値観を受け入れる環境を整えないと、いい人材の確保ができない時代に入ってきているなと改めて感じました。
彼女の自分らしい一歩を踏み出した話に、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
◆次の子育て世代が、楽しい子育てライフを描ける社会に
彼女と子育ての話になった時、彼女は私に「どうやって子育てと仕事を両立しているのか」「保活はどれだけ大変だったか」という質問をしてきました。
彼女は、子どもが欲しいと思ってから、住む場所も変え、今住んでいる地域の保育園情報を調べたりしているそう。夫が長時間労働であることも不安の一つで、自分で全部やれる自信がないと話していました。
もちろん、実際体験してみないと、仕事と子育ての両立の現実はわからないこともたくさんあると思いますが、これから子どもを産もうと考えている世代から見る、私たちの現実って、「大変そう」という情報しかないのかもしれないと感じました。
「保育園落ちた日本死ね」に始まり、この2月、3月も保育園落選ニュースが駆け巡り、ワンオペ育児に疲弊したママたちの声や、一部のバリキャリ女性による「私は子どもを育てながら、ここまでキャリアを築いています」というメッセージに、「子どもを産んで働きながら育てられるのだろうか?」と不安感情しか抱かないのは当然なのだと思いました。
私は彼女の話を聞きながら、
「子育てと仕事の両立の形の多様性や選択肢を増やすことが必須であること」
「楽しく子育てと仕事をしながら生きている姿を見せていくこと」
が、大切だと強く強く感じました。
ES(エス)キッチンは、子育てと仕事の両立の選択肢の一つとして立ち上げたサービスです。
私自身の使命としても、もっともっと、女性たちが色々な選択肢を選べる社会に。
次世代がこんな環境なら、仕事も子育ても両立できそうだな、と思える社会に。
そんな社会の実現を目指していきたいと「国際女性デー」に改めて決意致しました。
株式会社エスキャリア・ライフエージェンシー
代表取締役 城 梨沙